

最初の30秒チャート、一見急落しているように見える相場ですが、冷静に上位足を見てみると落ちるべきして落ちたといえますね!オーダーブロックに注目です。
透けた青い帯と赤い帯がオーダーブロックの価格帯です。
オーダーブロックを自分で見つけるのは少し難しいのですが、Tradingviewのに内包しているインジケーターOrderBlock&BteakerBlockはオーダーブロックを瞬間で表示してくれます。素晴らしいインジケーターです。上のチャートで、A地点で作られた価格帯でのオーダーブロックは最終的にリトレースメントされてB地点に戻ってきましたね!同じくC地点で作られたオーダーブロックはD地点まで戻ってきました。オーダーブロックは大口投資家が作ったポジションですが最初に投下した資金を使って、意図的に市場の思惑で注文を溜めて、溜まっているリクイディティを巧みに回収して、元の価格帯に戻ってきた時に、最初に投下した資金を回収してしまいます。市場の9割の金額を動かす大口投資家たちが1割の個人投資家の資産をごっそりもっていってしまうのがこの世界なのです。この事は是非頭に刻んでおいてください。
それではオーダーブロックとは何かを解説します。この取引手法は株、FX、コモディティあらゆる金融取引に利用されています。
オーダーブロック(Order Block)は、特にプライスアクション分析において重要な概念であり、為替の証拠金取引(FX取引)においても注目されています。オーダーブロックが果たす役割を以下に説明します:
1. オーダーブロックとは
オーダーブロックとは、大口投資家(例:機関投資家、銀行)がポジションを構築するために使った価格帯を指します。このエリアでは、売買注文が大量に発生したため、価格が一時的に反転、もしくは停滞することがあります。
一般的に以下のように分類されます:
- ブル(買い)のオーダーブロック: 価格が上昇する前に形成される直前の下降局面。
- ベア(売り)のオーダーブロック: 価格が下降する前に形成される直前の上昇局面。
2. オーダーブロックの役割
オーダーブロックがFX取引でどのような役割を果たすかを以下に示します:
(1) サポートとレジスタンスの指標
オーダーブロックの価格帯は、サポート(下支え)またはレジスタンス(上値の壁)として機能することがあります。価格がこれらのエリアに近づくと反発する傾向が見られるため、エントリーポイントや決済ポイントの参考にできます。
(2) 流動性の吸収ゾーン
オーダーブロックは、大口投資家が流動性を確保して取引を実行するエリアでもあります。彼らが大量の注文を出すために価格を一定の範囲内に留める場合があります。この結果、価格がオーダーブロックに戻りやすい特性を持ちます。
(3) トレンドの起点と判断
多くの場合、オーダーブロックの形成後にはトレンドの方向が決まります。例えば、ブルのオーダーブロックから価格が上昇を開始すれば、その後の強い上昇トレンドが期待できることがあります。
(4) プライスアクションの目印
トレーダーはオーダーブロックを利用して、エントリーやストップロス、利益確定の設定をより精度高く行います。特に、プライスアクションの動きを観察する際にオーダーブロックを活用することで、リスクを抑えた取引が可能になります。
3. オーダーブロックの使い方
- 特定: オーダーブロックを特定するには、価格が大きく動く前のローソク足のパターンを観察します。
- 例えば、大陽線や大陰線が発生する前の小さいローソク足がオーダーブロックの可能性があります。
- エントリーの計画: 価格がオーダーブロックに再接近するのを待ち、その反発を確認してエントリーを行います。
- リスク管理: ストップロスをオーダーブロックの少し外側に設定して、無駄な損失を回避します。
4. 注意点
- 単独での判断は危険: オーダーブロックだけに頼るのではなく、他のテクニカル指標(例:移動平均線、フィボナッチ、RSIなど)やファンダメンタルズと組み合わせて使用するのが効果的です。
- 相場環境の影響: オーダーブロックが有効に機能しない場合もあります。特に、ボラティリティが低い市場では反応が鈍いことがあります。
オーダーブロックは、機関投資家の意図やマーケットの心理を理解するのに役立つツールですが、適切なリスク管理と補助的な分析が不可欠です。トレードプランに組み込むことで、より戦略的な取引が可能になるでしょう。
